バーダープラネタリウム社製ネオディミウム・ムーン&スカイグローフィルタは、Carl Zeiss社の過去の研究成果を基にして、ネオディミウム添加ガラス材を採用した新しいタイプのフィルタを開発しました。このガラス材の特性を利用して軽い公害カット効果をもたらしながら、惑星模様のコントラストを高めることができます。このフィルタは街灯および月のスカイグローからいくつかの特定の波長をカットできます。ネオディミウムガラスのユニークなスペクトル特性は、赤、緑、青領域に透過ピークを持たせたことで、色のコントラストを大幅にアップします(いわゆるRGB強調)。その結果、自然色をそのまま残しながら、その色が強調されることによる色コントラスト向上が得られます。
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反射系であれ、屈折系であれ「惑星」を観望した際に、おそらく今ある自分の機材のシステムにおいては、最良の状態で観望しているけれども、「あともう少しだけはっきりと見えればなぁ」、、、このような経験はありませんか?そんな時このバーダー製のムーン&スカイグローフィルターをお使い下さい、フィルターなしでは識別できなかった最近淡化している木星の大赤斑や、木星の白い所は白く、茶色いところは茶色く、、、と全体的な色再現はナチュラルなまま、その色の違いをやや強調させ、フィルターなしの状態と違和感なく表面の模様が視認しやすくなります。これは火星や土星にも効果は同じで、小口径の望遠鏡のフィルターなしの状態では確認することすらできなかった火星の極冠なども容易に視認できるようになります。特にバーダー製のフィルターはフィルターそのものの面精度が確かであるため、このムーン&スカイグローフィルターは、惑星模様の視認のしやすさを色再現のみで実現し、本来ある対物光学系の(あなたの望遠鏡)能力をまったく阻害せず使用できるという大きなメリットがあります。
また最近では、移動観測用として口径の大きな望遠鏡を所有する方が増えてきました。暗い空の下、ドブソニアンに代表される口径の大きな望遠鏡で、暗くて小さな系外銀河までも眼視で楽しもうという方が増えています。しかしそこで一つの疑問が頭をよぎるはずです。
『散光星雲や惑星状星雲を見るには、「O・フィルター」や「UHC-Sフィルター」という効果的なフィルターがあるが、系外銀河をより良く見るためのフィルターはないものか?』と、、、
そのような場合にもこのムーン&スカイグローフィルターをご使用下さい。天体を視認しやすくするという性質において、「O・フィルター」や「UHC-Sフィルター」は星雲からの輝線のみを通し、他の輝線をカットするという方法で星雲を浮き上がらせるような効果を得るように作られていますが、ムーン&スカイグローフィルターは、ほんの僅かではありますが、主に地上から発する人工的な光を通しにくくするという性質を持っています。ですから、ほとんどすべての天体からの(空からの)光を通しつつ、僅かではあるものの光害はカットするので、もともと小さくて暗い系外銀河を、対物光学系の光量を活かしながら、銀河よりの光はそのままに、バックグラウンドを少しだけ暗くして視認しやすくするという効果を得ることができるフィルターなのです、これは暗い空であればあるほどその効果が期待できます。(どこへいっても無光害な場所は少ないからです)あなたが最良の状態で系外銀河を眼視で楽しみたいのなら、迷わずムーン&スカイグローフィルターをお使い下さい。
あらゆる種類の観望鏡、反射鏡、屈折鏡筒を通して見る惑星・月の像が向上します。木星の大赤斑、帯の赤色が向上し、火星表面の模様のコントラストが大幅にアップします。背後の空は暗くなり、微妙な細部が判別しやすくなります。フィルタの高い透過率により像の明るさはそのままに、人工照明に起因するスカイグローが減少するため多くの銀河や星雲、球状星団の像が向上します。
バーダープラネタリウム社のフィルタは高い平坦性が保たれていますのでスタック(重ね使用)できます。このため画像の劣化を気にせず、フィルタの複合作用による高いフィルタリング効果を楽しむことができます。アクロマート光学系にムーン&スカイグローとフリンジキラーフィルタの組み合わせを用いると、惑星の観望に理想的な光学系にアップグレードされることがお分かりいただけるでしょう。自然の色を保持しつつ高い光スループット(最終透過率)を期待できるため、アクロマートはアポクロマート光学系に近い性能を示し、コストパフォーマンスの高い観測システムが構築できます。