天体写真が一般の写真との大きく異なるのは、撮影した後の処理がとても重要だということ。
ステライメージLiteがあれば、淡い星々のかすかな光をとらえた画像を、手軽な操作で美しい作品に仕上げることができます。
一般の写真と違って、天体写真は撮影しただけでは綺麗な画像になりません。しかし、一見すると写っていないように見える画像の中にも、実はすばらしい天体の情報が潜んでいます。この隠れた情報を引き出すのが天体画像処理です。
また、星々の光は淡く、一回の撮影で写し取ることができる光は限られています。そこで、同じ天体を何度も撮影し、これを重ね合わせる「コンポジット」という手法を使うことで、見違えるような美しい天体が浮かび上がらせることができます。
このような処理を手軽に行えるのがステライメージLiteです。デジカメで撮影したたくさんのデータを取り込んで、これを正確に位置合わせをしながら重ねあわせていく「コンポジット」という処理を、人手を介さずに自動で処理します。またコンポジットした画像を、天体写真に特化したさまざまな調整機能を備えたインタフェースで、美しい画像に仕上げることができます。
主な機能
精密に位置合わせしながらコンポジット
昨今の天体撮影では常識となりつつある、多数の画像を用いたコンポジット処理を、高度に自動化。自動的に位置合わせを行いながら、多数の画像をコンポジットし、S/N比を向上させます。
天体画像に特化した画像調整機能
スライダー操作により画像を調整。「スターシャープ」「スターエンハンス」「ノイズ低減」など、天体画像に特化した機能も搭載し、シンプルながら天体画像処理に威力を発揮します。
96ビットスーパーカラー処理
ステライメージは一般的な画像処理ソフトと異なり、画像処理の結果を、各色32bit = 約43億階調ものデータとして保持します。
繊細な天体画像を極力損失なく扱う、ステライメージの真骨頂です。
RAWデータでのダーク・フラット処理
センサーから得られたデータを、カラー化(現像)するよりも前にダーク・フラット処理することが可能です。
カラー化される前のわずか一画素分のデータも無駄にせず、センサーの能力全てを使い切ることができます。
機能比較
項目 | フル版 | ライト版 |
高速化処理 | ● | ● |
RAW現像 | ● | ● |
詳細編集モード | ● | × |
自動処理モード | ● | ● |
コンポジットパネル | ||
ダーク/フラット補正 | ● | ● |
ホット/クールピクセル除去 | ● | ● |
階調調整 | ● | ● |
通常コンポジット | ● | ● |
比較明コンポジット | ● | ● |
メトカーフコンポジット | ● | × |
画像調整パネル※1 | ||
カラー調整 | ● | ● |
セルフフラット | ● | ● |
シャドウ・中間調・ハイライト | ● | ● |
スターシャープ | ● | ● |
スターエンハンス | ● | ● |
ノイズ低減 | ● | ● |
※1フル版の詳細編集モードとは異なり、調整に関してのダイアログによる詳細な設定変更はできません。
動作環境(推奨)
対応OS: 日本語版 Windows 8.1 / 10 64bit環境
CPU: Intel Core i5 相当以上 / AMD Ryzen 5 相当以上
メモリ: 8GB以上の空きメモリ
ハードディスク: 空き容量100GB以上
その他:
※32bit 版 Windows にはインストールできません。
※ARM 版 Windows では動作しません
※仮想 PC 環境で動作しているOSでのご使用につきましては動作保証いたしかねます。
※インストール時に DVD-ROM ドライブが必要です。
※CPU は、コア数が多くクロックが高いほど画像処理が高速化します。
※メモリはできる限り多く実装することをおすすめします。
※システムドライブを SSD にすると、処理中ワークファイルの保存・読み込みが高速化します。