■EQ5GOTO赤道儀
EQ5GOTO(イーキュー・ファイブ・ゴートゥー)赤道儀は自動導入、自動追尾ができる本格的な赤道儀です。ハンドコントローラーを使って天体を自動で導入し、自動で追尾を行います。
マウント本体の重量はわずか5.8kg(カウンターウェイト含まず)と軽量で、分解することによって持ち運びも容易です。
付属の頑丈なステンレス三脚を使用することによって、エントリークラスの赤道儀ながら高い剛性が得られ、様々な望遠鏡を搭載することができます。
初心者や中級者に必要な機能や性能が十分に備わっており、初めての本格的な赤道儀や、2台目の赤道儀としての活躍が期待できます。
EQ5GOTO赤道儀でオートガイド撮影(シュミットスタッフ)
130PDS+F5コマコレクター
NikonD600(HKIR) ISO3200 240秒×40枚(2時間40分)
QHY5L-IIM 32mmガイドスコープ PHD2オートガイド
■パワフルで高精度なステッピングモーター搭載
EQ5GOTO赤道儀の赤経(RA)、赤緯(DEC)の二軸にそれぞれステッピングモーターを採用しています。
ステッピングモーターはパルスを送ることで正確な角度で回転するため、精度の高い自動導入と追尾を行うことができます。
一般的に、同じ工作精度であればウォームギアの歯数が多いほうが精度が良いとされています。
ウォームギアの歯数は両軸144枚で十分な追尾精度が期待できます。
ピリオディックモーションエラーの周期は約10分です。
■搭載可能重量9.1kg
EQ5GOTO赤道儀の搭載可能重量は約9.1kgです。
カウンターウェイトも5.1kgが2つ付属していますので、20cmクラスの反射望遠鏡や、10cmクラスの屈折望遠鏡の搭載も可能です。
カウンターウェイト軸直径はφ20mmです。
【お役立ち情報】
口径5cm前後の軽量な屈折望遠鏡とカメラを取り付けると、付属のカウンターウェイトでは重すぎて、バランスが取れないことがあります。
軸直径φ20mmの他社製カウンターウェイトを取り付けることも可能ですので、お使いの機材に合わせて別途ご用意いただくと、快適な観測が楽しめます。
■ビクセン バランスウェイト WT1.0kg
■ビクセン バランスウェイト WT1.9kg
■新型極軸望遠鏡内蔵
赤道儀を設置する際に必要な「極軸合わせ」に使用する極軸望遠鏡が標準で装備されています。
従来の時角を計算する必要がある方式とは異なり、SynScanハンドコントローラーに入力した現在地や時刻から、レチクルのどの位置に北極星を導入すればいいかがすぐに分かります。
※視野を照らす照明は付属しておりません。必要に応じてヘッドライトなどをご使用ください。
■SynScanハンドコントローラー
付属のSynScanハンドコントローラーには、42,900以上の天体カタログが収録されており、メシエ、NGC、ICなどの星雲や、惑星、二重星などへ自動導入を行うことができます。
また、北極星の見えない場所での極軸合わせ「ポーラーアライメント」を行うことができ、ベランダなどの狭い観測場所でも使用することが可能です。
【ポーラーアライメントの手順】
- ツースターアライメントまたはスリースターアライメント: アライメント作業を完了すると、本来の天の北極との差が仰角、方位それぞれ液晶画面に表示され、アライメントメニューからポーラーアライメントを選択できるようになります。
- ポーラーアライメント: ポーラーアライメントを選択しENTERキーを押すと、基準星を選ぶ表示が現れ、任意の星の名前を選択すると自動導入を開始します。
- 自動導入: 自動導入だけでは基準星はアイピースの中心には来ませんので、ハンドコントローラーの上下左右キーを使って視野の中心にもってきます。前準備はここまで。次の作業からポーラーアライメントの本作業になります。
- 極軸のズレ: 基準星を中心に導入できたらENTERキーを押すと極軸がズレている分だけ視野中心から基準星が移動します。これがズレ量です。
- 仰角の調整: 最初に行う調整作業は、仰角(上下方向)の調整です。赤道儀下部にある仰角調整ボルトのみを使用して基準星を視野の中心にもっていきます。これで仰角調整は完了。
- 方位の調整: 次に方位(左右方法)の調整作業に移ります。ENTERキーを押すと再度極軸のズレ分だけ視野中心から基準星が移動します。赤道儀下部にある方位調整ツマミのみを使用して基準星を視野の中心にもっていきます。これで方位調整が完了です。
- 精度向上: 最後に液晶画面へ極軸のズレ分が角度で表示されます。ポーラーアライメントを繰り返し行うことでより精度が上がります。
- アライメント作業時のヒント: アライメント作業時には、基準星を視野の中心に導入しますが、十字線入りの照明付ガイドアイピース12.5mmを利用すると導入が楽になり、さらに精度も上がります。是非ご一緒にいかがでしょうか。
■Sky Watcher 照明付ガイドアイピース12.5mm
■オートガイド対応
付属のコントロールボックスにはST4互換のオートガイド用端子が付いており、ガイドカメラと組み合わせることで簡単にオートガイド撮影を始めることができます。
■PlayerOne Ceres-M
また、USB端子からコンピューターに接続することにより、SynScanProアプリを介してオートガイドを行なうことができます。
■USBでPCと接続
コントロールボックスのUSB端子(USB-TypeB)をPCと接続することによって、PCから赤道儀を制御することができるようになります。
PCからの制御には、専用のアプリ「SynScanPro」を使用します。
■
SynScan Pro App(Windows/Mac対応)
PCと接続する際は、ハンドコントローラーではなく、コントロールボックスのUSB端子をご使用ください。
■様々なタイプの望遠鏡に対応
EQ5GOTO赤道儀は、多くの望遠鏡に使用されているビクセンタイプの幅狭アリガタ/アリミゾによる接続に対応しています。屈折望遠鏡、反射望遠鏡を問わずに、様々なタイプ・形状・メーカーの望遠鏡をそのまま搭載することが可能です。
※望遠鏡は別売です
搭載例:Askar 80PHQ
搭載例:Sky-Watcher Quattro150P
<主な仕様>
マウント重量: 約5.8kg(ウェイト除く)
三脚重量: 約5.8Kg
消費電力: 12V3A(自動導入時・最大)シガーソケットアダプター付属
電源: DC12V(内径2.1mm外径5.5mmセンタープラス)
USB: PC接続用Type-B
オートガイド: ST4互換RJ12・ASCOMパルスガイド
ASCOM: 対応
バランスウェイト: 5.1kg x 2個
搭載可能重量: 9.1kg
ウォームギア歯数: 赤経144枚/赤緯144枚
ガイドスピード: 0.25X, 0.50X, 0.75X, 1X
追尾速度: 恒星時・月時・太陽時
最大導入速度: 対恒星時約800倍
極軸仰角最低高度: 約28度
極軸望遠鏡内蔵