製品特長
SONY製1型IMX533センサーを搭載した900万画素のCMOSカメラです。Saturn-C SQR(カラー)とSaturn-M SQR(モノクロ)のバリエーションがあり、高い感度と低ノイズを両立しています。アスペクト比1:1の特徴的な正方形センサーは、広い範囲を一度に撮影する月面撮影や、電視観望に適しています。A/Dコンバーターは14bitを搭載しており、Saturn SQRの広いダイナミックレンジを余すことなく滑らかに記録することができます。
◇IMX533センサーのスペックを最大限引き出すPlayer Oneの独自技術を多数搭載
Saturn SQRシリーズに使用されているIMX533センサーの飽和電荷容量(Full Well)は、Player Oneの独自技術とチューニングにより、カタログスペック上の50,000e-を大幅に上回る73,000e-を実現しています。低ゲイン時により飽和しにくく、明度差の大きい天体でハイダイナミックレンジの撮影が行なえます。
◇デュアルサンプリングモード
特徴の異なる2つのモードを搭載し、キャプチャーソフトで切り替えることが可能です。対象に適した撮影方法を選ぶことができます。
・ノーマルモード(青線)
読み出し速度が早く、月面や惑星などフレームレートを要求される用途に適したモードです。LRNモードと比較して最大40%近く高速な読み出しが可能です。
・LRNモード(橙線)
読み出し速度が遅い代わりに、リードアウトノイズ(読み出しノイズ)が低減されるモードです。長時間露光の天体撮影や電視観望に適しており、ノーマルモードよりもノイズを抑え高いダイナミックレンジを得ることができます。
◇HCG(high conversion gain)モード
Player One独自のHCGモードはノーマルモード、LRNモードともにゲイン125で自動的に有効になります。HCGモードが有効になると、読み出しノイズが大幅に低減され、高感度と広いダイナミックレンジを両立することができます。
◇パッシブ冷却システム
撮影時にセンサーから発生する熱を効率的に外部に逃す機構を本体内部に備えています。センサー自体で発生する熱を外部へ逃がすことで、センサーに発生する熱ノイズ(ダークノイズ)を抑制する効果が期待できます。
※アクティブ冷却機能は搭載していません。
◇ノンアンプグロー
長時間露光時に発生するカブリ(アンプグロー)の発生をおさえるノンアンプグロー機能を搭載しています。DPS機能とあわせて、特に電視観望で行うライブスタック時に、特別な処理を行わなくても簡単にカブリや輝点の少ない画像を得ることができます。
◇第二世代センサーチルトプレート
Apolloシリーズのカメラに搭載されていた改良型のセンサーチルトプレートが標準装備となりました。太陽撮影の際にセンサーを傾けることで、光学系によって発生する干渉縞を抑制することができるほか、光学系の傾き(スケアリング)を補正する際にも使用でき、様々なシチュエーションに対応できる装備です。
◇デッドピクセルサプレッション(DPS)テクノロジー搭載
DPSテクノロジーが搭載されたPlayer Oneのカメラは、ホットピクセルやクールピクセルと言った欠損画素(デッドピクセル)を自動で判別し、カメラ内部のメモリへ記録することで撮影時に自動的に補正を行います。これによりデッドピクセルを大幅に抑制することができます。
左:DPS機能無し/右:DPS機能あり
◇DDR3 256MBキャッシュメモリ搭載
本体内部に256MBのDDR3キャッシュメモリを搭載しています。フレームのドロップを回避し、読み出しを安定させることでリードアウトノイズを大幅に減らす効果があります。
◇過電流・過電圧保護
Player One独自の保護回路を搭載しており、予期しない過電圧・過電流によりカメラやPCが破損することを防ぎます。